皆さんこんにちわ( ^ω^ )
今回紹介する本は小林 義崇(こばやし よしたか)さんが書かれた『すみません、金利ってなんですか?』という本を紹介します。
この本は一言でいうと、『初歩的なお金に関する知識を教えてくれる本』です。
学生の頃はお小遣いをもらって、その中から好きな物を買う。私にとってに未成年の頃はお金って貯めて使うだけの物でした。なんとなく、大人になったらいろんなことがわかってくるだろうと漠然と考えていました。
しかし、大人になって仕事を始めてから給料をもらうようになって、急に所得税や住民税、社会保険料などが給料から引かれており、内心『これって何だろう?』からお金に対しての知識不足の不安が始まりました。それからは、保険の契約だったり、周りの先輩やYouTubeなどで投資の話題を話していたり利率が何とかと言っていたりしてたりで、頭の中に『???』が増えていく日々、皆さん経験ありませんか?
なんか言葉だけ知ってるけどよくわからないし、とりあえずこの場は知ったかぶりで通しておくか。まあ後からわかってくるでしょ!と私は謎の自信を持っていました。が、なんとなく知らないってことを周りの人に知られたくないという変なプライドが邪魔をして聞けないまま月日が流れており、気が付くともう30歳を超えていました。
さすがに知らないままではまずいなと思いながらお金に関する本を探していると、この本が目にとまりました。まさに私にはドンピシャの内容の本でした。
本書はまさにお金の事を勉強してこなかった人の為に、優しい内容でわかりすく書かれており、お金の用語やルールなどが解決していくという本になっています。
日本には学生の頃にお金に関する教育という物がほぼ皆無で、自分で勉強しない限りは知識が入ってこないのが現状です。最近は義務教育にお金に関する項目を追加するという物が少し話題になりましたが、まだ内容も不透明なので何とも言えないのが現状です。
お金とは生まれてから死ぬまで常に関わってくるものなので、そのルールをある程度は知っておかないと損をする事もあると思います。
知る事で逆に得をする事もあるので、賢いお金との付き合い方をしたいという方は読む価値があると思います。本書は金利以外にも『源泉徴収』、『株式投資』、『リボ払い』、『年金』、『保険』などお金に関する話がたくさん出てきて、どの内容も勉強になりました。しかし内容が多すぎるため、今回は『金利』に関する内容に焦点を当てて紹介していこうと思います。
目次
- 本書について
- 金利について
- まとめ
①本書について
著者について
名前:小林 義崇(こばやし よしたか)
1981年:福岡県生まれ。西南学院大学商学部卒業。
2004年:東京国税局の国税専門官として採用。以後は都内の税務署、東京国税局、東京国税不服審判所で相続税の調査や所得税の確定申告対応、不服審査業務等に従事される。
2017年:東京国税局を辞職。フリーライターに転身。書籍や雑誌・ウェブメディアを中心に活動。加えて執筆活動やお金に関するセミナーなども行っている。
本書の内容について
- 本書を企画・編集された梅田直樹さんが、お金についての知識をもたないまま大人になり、『世界一ハードルの低いお金の本』をコンセプトにしている本です。お金のプロである小林さんに対して本当にお金の基本の部分から質問をしており、お金に関して無知な方でもわかりやすく解説されており理解していける、本当に基本の基から学べる本となっています。
- 内容は小林さんと梅田さんの対話形式で進んでいきます。難しい言葉も出てきますが、小林さんがわかりやすく・かみ砕いて説明してくれているので、内容も頭に入りやすいです。
- 章ごとに金利や源泉徴収などで分かれているので、わからないところだけ読みたい!という方でも読みやすい構成になっています。
本書を薦めたい方
- お金に関する勉強を全然してこなかった方
- お金に関する言葉が良く理解出来ていない方
- 今更お金の事を周りに聞けないと思っている方
- ライフステージが変わりお金の知識が必要になる方 etc…
本書を読むことでお金に関するワードに強くなる事や、基本的な知識が学べるので、日常生活や仕事の場面でも役立つと思います。学ぶことで自分のレベルを上げて知識ステータスを高めていきましょう!
②金利について
金利っていいもの?わるいもの?
皆さんは金利という言葉にどのようなイメージを持たれていますか?
私はドラマや映画などで、借金とかで取り立てられるときに金利がメチャクチャ高く設定されていて、その分が払えないみたいなイメージがついており、率直に言うと【金利=怖い】という感覚がありました。
また、金利よりも『利息』といった方が一般的にはわかりやすいかもしれませんね。
本書の冒頭で説明がされているのですが、金利は立場によって良い面も悪い面も持ち合わせていると書かれていました。
たとえば金利が低い場合、借りる側の立場では良い金利となり、貸す側の立場では悪い金利となるようです。
反対に金利が高い場合、借りる側の立場では悪い金利となり、貸す側の立場では良い金利になるようです。
この2面性こそが金利の本質となります。これについては後ほど説明したいと思います。
金利は何についてくるか?
金利・利息と聞くと払う方を連想しやすいかと思いますが、実は私たちも金利をもらえる立場にいます。
私たちがお金を貸している相手は【銀行】などの金融機関になります。
銀行にお金を貸す?と思われた方もいるかと思います。イメージでは銀行に対してお金を預かってもらっているという感覚の方も多いかと思いますが、預金をするという事は銀行にお金を貸している事と一緒なんです。そのお礼として口座に一定期間経過後に利息が振り込まれているんです(微々たる額ですが・・・)。
昔は銀行に預けているだけで高い利息がついていたので、銀行に預けているだけでもお金が増えていくという時代でした。しかし、現在の金利は低くなりすぎており、預けていてもほとんど利息はもらえない状態です。銀行に預けるのは手元にお金を置いておかないという意味では安全ではあるものの、利息で考えたらあまり旨味は無いように感じますね。
他に身近な所で金利の話が出るのは定期預金や住宅ローンを組む時でしょうか?
住宅ローンは住宅を購入する際に銀行などの金融機関からお金を借りることを言います。その時に借りたお金に対して金利が付いてきます。金融機関にもよりますが、だいたい1%前後で考えておけばいいかと思います。
定期預金に関しては、普通預金よりも少し高めの金利がつく預金だと思ってもらえればいいかと思います。しかし、これは途中でお金を引き出すことができないタイプですので、生活で使わない余剰金を入れる事をお勧めします。長い期間貯めて増やすタイプの預金です。
昔は定期預金に約6%も金利がついていた時代があります。100万円預けていたら、次の年は何もしていなくても6万増えて106万円です!すごいですよね。しかし、現在は0.01%ほどなので普通預金よりも多いと言ってもほとんど変わらないレベルです。定期預金をする恩恵をあまり感じない数字ですね。
私は前から疑問だったのですが、なぜ金融機関にお金を預けるだけで金利を付けてくれるのでしょうか?ただお金を預けるだけで金融機関が利子を払うのであれば金融機関が損しているだけじゃないのか?と思っていました。
しかし金融機関にもメリットがないと利子をつけるなんてことはしないはずですよね。
小林さんはその理由にも触れてくれていました。その理由は『お金を集めたいから』だという事です。もっと言えば、集めたお金を元手に企業や個人にお金を貸して利子をつけて儲けを出したり、株や土地を購入して売買する事で儲けるなどそのような資金の元手として私たちが預けている預金などを使っているという事です。
だから、たくさんお金を預けてもらう事で金融機関が行っているサービスや商売の軍資金にできるから、利子をつけて預けてもらえるようにしてるという事です。
またその他では、株や債券などの投資関連も金利が関係し本書でも紹介されていますが、今回は割愛させてもらいます。
金利は『日本銀行』次第
前の章で金利がどんなものについているのかざっくりと学んだところで、本章では金利がどんな風に決まっているのか雰囲気を掴んでいきましょう。
金利は基本的に各金融機関がそれぞれの基準で決めています。ですが、実際はどこの銀行もほとんどが横並びの金利となっているのが現状です。しいて言えば、実店舗を持っている金融機関と比べて、実店舗をもたない『ネットバンク』の金利は比較的有利になりやすいです。ですが、それでも0.01%や0.1%など微々たる差になっていますので、よほどの額のお金を預けていない限りは大きな恩恵はないでしょう。
金利がある程度固定されるのはお金の流れについて知ることが必要だと思いますので、ここでおさらいしてみましょう。多分学校なんかで習ったことがあったなぁと感じると思います。
日本円は【日本銀行】で作られており、その作ったお金を各銀行が借りて事業を行うという流れになります。
日本銀行は銀行の元締めのような立ち位置で、『銀行にお金を貸す銀行』という立場です。メガバンクや地方銀行にお金を貸し付けるときも、もちろん利子が発生します。日本銀行は公定歩合という指標に基づいて他の金融機関にお金を貸し出す時の金利を設定します。
公定歩合ってなに?
- 日本銀行が民間の金融機関に資金を貸し出すときの基準となる金利のこと。
- 公(日本銀行)が定めた歩合(金利)という解釈でいいと思います。
- 規制金利時代には、預金金利などの各種の金利が「公定歩合」に連動していたため、「公定歩合」が変更されると、こうした金利も一斉に変更される仕組みになっており、日本銀行の金融調整に利用されていました。
- しかし、1994年に金利自由化となり預貯金金利との連動的な関連が無くなりました。紆余曲折を経て2006年に「公定歩合」から「基準割引率および基準貸付利率」に名称が変更され、基準貸付利率は短期の市場金利の事実上の上限としての役割を担うようになっています。
その結果で各金融機関の預金なども金利がある程度決められることになります。日本銀行から他の銀行がお金を借りるときの金利は同じなので、そのお金を元手に銀行がお客さんにお金を貸し付ける際の金利もだいたい同じくらいの金利に落ち着くわけです。
いくら自由に金利が設定できると言っても、他の銀行と比べて金利が高いと借りてもらえない事になり、利子による儲けが発生しない状況になるからですね。
しかし上記でも少し書きましたが、現在は公定歩合と預金などの金利は連動していないともいわれています。
その代わりに日本銀行は【金融政策決定会合】により市場の金利を調整する方針決定をして、その決定に基づいて【公開市場操作】を実施して金利をコントロールするという流れのようです。
・・・と言っても難しい言葉が続いてなにがなにやらわからないですね(;^ω^)
最後に金融政策決定会合と公開市場操作がどのようなものか簡単に説明してこの章を終わりにします。
金融政策決定会合ってなに?
- 日本銀行の最高意思決定機関である政策委員会の会合(話し合い)がいくつかある中で、金融政策の運営に関する事項を審議・決定する会合のことを、金融政策決定会合といいます。
- この会合は年に8回、各会合とも2日間にわたり開催されます。
- 議事内容は①金融市場調節方針、②基準割引率、基準貸付利率および預金準備率、③金融政策手段(オペレーションにかかる手形や債券の種類や条件、担保の種類等)、④経済・金融情勢に関する基本的見解等を話し合うようです。
- その他詳しい事は日本銀行のホームページに掲載されているので気になる方はご確認ください。
公開市場操作ってなに?
- 日本銀行が各銀行に貸し付けるお金の額を調整して、金利を調整するという仕組み。もっというと市場にお金の量が多くなることで金利は下がって、逆にお金の量が少なくなると金利は高くなるという仕組みになります。
- 例えば市場にお金が増える事で企業や個人の収入や貯蓄は多くなる方向になります。なのでお金を借りたい!という人が減るので金融機関はお金を借りてもらうために金利を低く設定してお金を借りるハードルを低く設定する必要があります。なので金利が下がる方向に動くという事です。
- 逆に市場のお金の量が減る事で企業や個人の収入や貯蓄は減る方向になっていきます。すると『多少金利が高くても、今お金に困ってるから貸してほしい!』という人が増えるのです。なので借り手が増える分、金融機関はある程度金利を高く設定して利益を得ようとする方向に動きます。
金利の属性① 種類:『短期』と『長期』
金利の種類は『短期金利』と『長期金利』に分けられます。同じ金利でも仕組みが少し違ってくるので、説明していきます。
短期金利とは?
これは普通預金や1年未満の定期預金などにつく金利の事を指します。
この短期金利は日本銀行が定めた政策によって影響を受けるものです。
長期金利
1年以上のローンや定期預金につく金利の事を指します。
こちらは市場で売買されている『10年ものの国債』の金利がベースになっているものです。
国債とは?
- 簡単に言うと『国の借金』なのですが、別の言い方をすると『国が発行する信頼性の高い金融商品』とも言えるものです。
- 買った人が国に対してお金を貸して、その期間金利をもらいつつ、満期が来たらお金を返金してもらうみたいな感じです。
- 国債に関しては元本保証されている商品ですが、利率は株式よりも低いため、たくさん買って資産を増やすという目的では購入されないものです。購入する人の目的にもよりますが、安定的な商品なので株式投資での資産バランスを調整する目的で買う人が多いかと思います。
過払い金ってなに?
最近よくテレビなどのCMで『過払い金』という言葉を聞くようになりました。この過払い金も実は金利の話だという事を知っていましたか?
お金を借りるときは金利がつくことは説明しましたが、金利については2010年に改正貸金業法が施行され、金利の上限が15~20%に定められました。
そして、この上限を超えた金利は法律上無効になる!という事です。無効という事は支払わなくても差し支えない、という解釈になりますね。
この法律が施行される前にお金を借りて、法が改正された後も高い金利のままで返済していた人は、上限よりも高い金利分まで払っている事になります。これが『過払い金』と言われるものです。
これは完済した人も、現在進行形で払っている人も対象になるので、気になる方は法律事務所まで相談してみてはいかがでしょうか?相談無料をうたっている所も多いので、自分が当てはまるかだけでも確認してみてもいいかもしれません。
ただし、完済されている方は返済終了した日から10年以内に過払い金の返還請求を行う必要があるので、そこだけは注意が必要です。
預金の金利ってどうやってついてるの?
ほとんどの方が銀行口座などの金融機関の口座を持っていると思いますが、預金されているお金の金利はどのように計算されてつけられているか皆さんご存じでしょうか?
私はたまに通帳記帳した時に利息で数円程度が入ってるのが目に入り『こんくらいかぁ・・・』と思う程度で特に気にしてはいませんでした。額が額なので(´・ω・`)
本書によると、普通預金の場合で1年を365日として日割りで計算されている様です。なので、仮に100万円を預けていた場合に計算は【100万円×0.001%(預金の利息)÷365日=0.02739…】という計算となり、約0.02円が1日当たりの利息となります。
ただ、銭や厘などの単位を1日ごとに計算して口座へ反映させることはありません。計算は1日ごとにしますが、1ヶ月や半年といった期間ごとに締めて、翌月の初月に預金口座に振り込まれる。という仕組みになっている様です。
だからたまーに記帳した時に利息が入っているんですね。
ちなみに、100万円預けていても、1年でつく利息は10円程度です。さらにそこから、利息には20.315%を税金として天引きされるので、実際に振り込まれる金額は10円よりもさらに少なくなる計算になります。
昔は6%くらいの利息がもらえていた時もあったから、100万円に対しては年利で6万円、そこから20.315%(6万×20.315%=1万2189円)差し引かれても4万7811円はもらえていた計算になります。
今の金利がいかに低いのかがわかりますね。
金利の属性② 計算方法:『単利』と『複利』
金利の計算方法には『単利』と『複利』による計算方法があります。言葉だけは聞いたことがある人も多いと思いますが、それがどういった内容なのか説明できる人はそう多くないのではないでしょうか?
ここではこの2つの計算の違いについて説明していきます。
単利
単利の計算は、【元本にのみ金利がかかるもの】と覚えてもらえるといいかと思います。
例えば100万円預けていて金利が1%と仮定した場合、1年後には101万円、2年目には102万円、3年後には103万円になります。
これは最初に預けた100万円にだけ金利の計算が適応されているので、毎年100万円に対して1%の金利がつくので100万円の1%である1万円が毎年利息としてもらえる計算となります。
複利
こちらは【元本+もらった利息に対しても金利の計算がかかるもの】と覚えて下さい。
単利と同じ条件で、100万円を預けて金利が1%と仮定した時に、1年後には101万円、ここまでは同じですが、2年目には102万100円、3年目には103万301円になります。
単利の計算よりも多くもらえていますね。1年目は計算が一緒なので省きますが、2年目の計算は元本100万円+前年に利息でもらった1万円に対しても金利の計算が適応されます。なので【101万円×1%=1万100円】で合計102万100円となります。3年目も同様に【102万100円×1%=1万201円】で合計103万301円となります。
こうやってみると金利をもらう時は複利の方が多くもらえるのでいいですよね。
今回は紹介しないですが、株式投資や債券なども複利を利用しており資産を増やす方法として知られています。味方につけると嬉しい複利ですが、これが逆に借金など払う側になると違ってきます。払う額が増えていくので、返済額が大きくなっていきます。なので、借金とかは単利での計算だと少なくて済むという事になります。
単利と複利の中身を知っているかどうかで、お金を貸したり借りたりする場合のメリットやデメリットがわかるので、絶対に押さえておきたい知識だと思います。
少し話がそれますが借金の話題が出たので少し補足で書きたいと思います。
皆さんは借金した時の利息に上限がある事を知っていますか?今回は通常の借り入れの場合で少し説明していきます。
日本には利息制限法といって、借りた金額に対して利息の上限が決まっているという物です。なので上限以上の利息は払わなくてもよいということになります。これが先程説明した過払い金と関係がある法令です。しかし、闇金とかでは法外な利子をつけて貸し付け、過剰な取り立てなどを行う場合があるので闇金からは決してお金を借りないようにしましょう。
個の利息上限法はちゃんと返済が出来ていない場合には『遅延損害金』といって利息を多く払わないといけなくなるペナルティが課せられます。
利息上限法で決められたん年利に対して1.46を乗じた金額を追加で支払うというものです。貸す側も仕事なので、お金が帰ってこないと大変です。ちゃんと返すからお金を貸してくださいと契約を交わしたのに、それが守られないから、その罰則として通常よりも多く利子を払ってちゃんと返済しなさい!という解釈でよいかと思います。
なので、お金を借りる際はちゃんと返すための計画を立てて返済できるようにしましょう。『ご利用は計画的に』はまさにそう!というフレーズですね( ^ω^ )
金利の属性③ 契約方法:『固定』と『変動』
お金を貸したり借りたりする時には同時に金利の契約もセットで行っているものです。身近な所では車や住宅をローンで購入して月々返済していくなどがあるでしょうか。
ローンを組む際に金利は『固定』と『変動』どちらにしますか?と聞かれます。
ちなみに私は住宅ローンを組んで購入しましたが、この時はお金に関しての知識なんてほとんどありません。一応説明は聞きましたが、知識ゼロの状態で説明されても理解が出来ません。そして建築会社の人や銀行の説明してくれた人から固定金利の方が金利の値段が変わらないから安心というワードがあったため、そちらで契約しました。しかし、大きな金額の契約をわからないままで交わしたことは非常に恐怖心があった事を覚えています。
固定金利
支払う金額が定められた期間ずっと一定の額になるものです。
金利が変わらないので決まった額を支払っていけばよいので安心感はあります。
変動金利
世の中の経済状況に応じて金利の額が変わってくるものです。経済は生き物のように動くのでどのように変わるかはお金のプロでも予測することが難しいです。
契約時よりも金利の支払いが安くなったり高くなったりと振れ幅が出てくるので、高い方に振れていくとたくさん金利を支払わないといけないなどのリスクを伴うものになります。
金利が低い場合は変動金利がいい場合もあるので、その時の状況試打で契約方法を選ぶ必要があるという事です。変動金利が経済の状況に影響を受けると言っても、突然次の日に倍になったりという様な大きな値動きの可能性は、突発的な天災や世界情勢の悪化(戦争など)が無い限りはほとんどないという事です。
ちなみに、著者曰く今の日本の金利に関しては前代未聞の状況になっていると言います。
それは『これ以上金利を下げようがない!』というくらいに低金利の状態になっているのです。なので、今後金利が変更になる時は金利が上がる方向に行く可能性が極めて高いと思われます。なので、これからローンを組むなどを検討している方は、固定と変動のどちらの金利が良いか、また政府の方向性などを確認した方がいいかもしれないですね。
また、現在はウクライナ侵攻の最中で世界の情勢が大きく変わりつつあります。世界中で利上げをしていますが、その中で日本は金利を上げずに維持する事を表明しています。しかし、日本は緩やかなインフレを起こしたいと考えているので、今後は少しづつではありますが、利上げの方向に向かっていくと個人的には考えています。
それがいつになるのかは、世界経済の動向を見ながらになると思いますので、ニュースなどで追っていきたいと思っています。
金利が下がる時ってどんなとき?
一般的には景気が悪くなることで金利が下がると言われています。
景気が悪い時には、政府は景気を向上させたいと考えますよね。その為には市場にあるお金を回す必要があります。
しかし、金利が高いと『借りたくても借りれない』となりお金を必要としている人にお金が回っていかない状況となります。
そこでお金が借りやすくなるように日銀が金利を下げる方向にします。そしたら他の銀行も連動して金利を下げる方向に向かうので、お金が借りやすくなり必要な人へお金が回り、借り手がお金を使う事で市場にお金がどんどん回っていくというサイクルが生まれます。市場のお金が回る事で景気活性を促していく事で景気を良くしていくという流れになります。
長々と書きましたが、金利が低い時は景気が悪くて金利が高くなっていくと景気が良くなってきているという一つの指標になります。
③まとめ
今回は小林義崇さんが書かれた『すみません、金利ってなんですか?』について紹介してきました。お金の事については学校で学ばなかったので、自分で少しづつ学んでいくしかありません。しかし、難しい言葉が多い事や覚える範囲も広い事から、なかなか進まないものです。
本書ではお金の初心者でも言葉から理解出来る事や、お金に対する一般的な教養を学べる1冊となっているので、非常にわかりやすくおススメの本でした。
子供にお金の事を教えるときにも、本書は頼りになると思います。今後子供が大きくなったときにお金の説明をするときなどに読み返したいと思います。
最後に金利についてまとめたいと思います。
- 金利は貸し手側と借り手側で善し悪しが変わる二面性の性質がある。
- 金利には『短期』と『長期』がある。
- 金利の計算方法は『単利』と『複利』がある。
- 金利の契約には『固定』と『変動』がある。
- 過払い金は払いすぎた金利を返してもらえるという話。
- 金利を調整しているのは『日本銀行』。
最後に、今回は金利についてのみ紹介となりましたが、その他の内容でも『源泉徴収』、『株式投資』、『各銀行などの金融機関の違い』などの説明もあり、広い範囲で知識が吸収できると思います。
この記事を読んで、本書に興味を持っていただけましたら、ぜひ本書を手に取って読んで頂きたいと思います。
長くなりましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。