皆さんこんにちは(^^)
今日も良い読書ライフを送っているでしょうか?今日紹介する本は、著者『パウロ・コエーリョ』の『アルケミスト』という本です。
こちらの本は世界的なベストセラーとしても知られている本なので、読んだ事がある方も多いのではないでしょうか?
私は名前は知っていて、読みたいと買ってはいたのですが、普段は小説などはあまり読まないのでなかなか手が伸びず、購入から半年ほど本棚で待機してもらっていました。
それを今回読んでみたら、すごく学びが多い本だと感じ、早く読んでおけばよかったと後悔(T ^ T)
今回はあらすじと私目線の本書のポイントをいくつか紹介できたらと思います。
目次
- 作者紹介、本書のあらすじ
- 本書のポイント
- まとめ
作者紹介、本のあらすじ
作者紹介
- 著者:パウロコエーリョ
- 1947年ブラジルのリオデジャネイロで誕生。
- 若い頃に両親から3回ほど精神病院に入れられた過去がある。
- 演劇界で俳優をしながらジャーナリストや政治運動への参加。オカルト雑誌の立ち上げや音楽活動で作詞をするなど活動していた。
- いろいろな活動をする中で、自由を要求する漫画シリーズを出版したが、反政府運動だとしてそのメンバーは逮捕・投獄。その2日後にパウロは準軍事組織のグループに誘拐され、厳しい肉体的な拷問を受けた経験あり。その後は音楽業界で管理職として働く。
- 夢である男の夢をみて、その2ヶ月後にカフェで実際に遭遇。その男から、カトリック教徒に戻って白魔術を勉強するよう促される。その男に巡礼路サンチャゴ・デ・コンポステーラの道を歩くようにアドバイスされる。
- 巡礼後、1987年に『星の巡礼』を書き上げる。その1年後に『アルケミスト』を書き上げた。
- その他の主な作品として、『ブリーダ』、『ヴァルキリーズ』、『リエドラ川のほとりで私は泣いた』、『第五の山』、『ベロニカは死ぬことにした』、『悪魔とプリン嬢』、『光の戦士の手引』、『11分間』、『ザヒール』、『流れる川のように』、『ポルトベーロの魔女』、『勝者は独りで立つ』、『アレフ』などがある。
本書のあらすじ
- スペインで羊飼いをしている少年のサンチャゴが、2回同じ夢を見ました。それはエジプトのピラミッドのまで子供に案内され、ここまで来れば隠されたちからを見つけられると言われるという内容でした。
- ある街で、老人と出会って夢の話をすると、旅に出る後押しをされて、アフリカ大陸まで船で行くことに。着いた街で泥棒に遭い無一文に、そこでクリスタルショップで住み込みで1年ほど働き旅を再開する。
- エジプトまでは砂漠を超える必要があり、キャラバンに参加。そこでイギリス人と知り合いになり、錬金術師の存在を知る。オアシスに到着すると、そこで錬金術師と出会い、師弟のような関係になる。その後、錬金術師と2人でピラミッド近くまで行くことに。道中様々な出会いや別れ、トラブルなどに見舞われる。最終的にサンチャゴは宝物を見つける事が出来るのか?という内容です。
- 旅を通して少年が成長していく話ではありますが、本書ではよく『前兆』という言葉が出てきます。物事の捉え方次第で、人生の選択が大きく変わってくることや、1つの事を最後までやり遂げる難しさなどが学べるなと感じられる1冊でした。
本書をオススメな方
- 目標がありその途中の人
- 受験勉強などで頑張ってる人
- やりたい事がわからない人、など
本書のポイント
前兆に気付く
本書では、『前兆』という言葉が随所に散りばめられており、重要なキーワードとなっています。
主人公のサンチャゴはピラミッドの近くまで行って宝箱を手に入れるという夢を2回見ました。普通なら夢を見たという理由だけで、本当にそうしようと思う人はほとんどいないと思います。
偶然同じ夢を見たなぁ、くらいにしか思わないでしょう。
しかし、夢の話を聞いた老人は、『何かを望む時には、宇宙全体が協力して、それを実現するために助けてくれる』と言い、前兆である事ををおしえてくれます。
本書は宗教的な背景も少し入ってくるので、神様の意識が…とかの話にもなってきますが、私は無神論者なのでよくわからない部分です。
しかし、普段何気なく生活しているだけだと、ただ景色が変わって変わらない毎日が、目的を持って行動していると、その目的に必要なことや物を無意識のうちに情報として拾ってる事ってありませんか?
こういう事が『前兆』と呼ばれるものなのかなと思います。意識に引っかかるとでもいうのでしょうか?この前兆に気付けるかが、人生を大きく変えることになるはずです。
そして、前兆に触れるには、まず目的ありきで生活してる事が前提にあるのかなと思います。なので、人生こうやって生きていきたい!と強く望んでいたら、そのヒントは意外と近くにたくさん転がっているのかもしれません。
前兆に気がつくかどうかで今後の人生が大きく変わってくるのではないでしょうか?自分にも前兆がないか?という目線で日頃から生活していたら、今まで見落としていたヒントに気が付けるかもしれませんね。
意味の無い事はない?
この物語では、サンチャゴが自分の意思で物事を決めて行動する中で、良い結果が出ることばかりではありません。
むしろ困難に直面している事が多いように感じます。知らない土地で泥棒に遭ったり、砂漠で部族間の戦争に巻き込まれたり、ピラミッド付近で宝を探している時に、数人の男達にリンチされボロボロにされ、持っていた全財産を奪われるなど、普通であれば心が折れるタイミングがたくさんあります。
しかし、主人公はその体験の中から前兆を見つけて・学び・考えて行動して、最終的に宝を見つけ出します。
宝を手にして初めて、途中で遭遇する困難も必要な要素だったのだとわかります。
決して諦めずに目的に対して行動を続ける事で、回り道でも辿り着けるという事を教えてくれているみたいです。むしろ最短距離で行ける道は少ないのでは無いでしょうか?
少し回り道をしながら、いびつな道を手探りで進んでいく先に、自分の宝が眠ってると感じます。
夢を追っている人はその道すがらに色々な誘惑があって、立ち止まったり後戻りをしてしまい、前に進めなくなる人が限りなく多いのだと思います。
あるいは、道の途中で別の脇道に逸れてしまい、最初の目的すら忘れてしまっている事も多いのでは無いでしょうか?
例えば、大学に入って将来の夢を叶えるために学びたい!と考えていた人が、いつの間にか目的が大学に合格が最終目標に置き換わっていたり、大学生活でサークル活動やバイトで忙しいため、本来やりたかった事が出来ていない状況で、本人も大学に入った目的すら忘れている、などなど結構あるのでは無いでしょうか?
目的を忘れずに行動する事で、一見無意味に感じたりする事も、最終的なゴールまでには必要な事かもしれません。
そこでの出会いが目的に必要なものになるかもしれません。
諦めずに、自分のできる事をコツコツ積み重ねるしか無いので、目的がブレる事なく行動することの大切さを学べた気がします。
安定か?リスクをとるか?
物語の最初の方で、老人がパン屋の店主を見ていう言葉があります。『あのパン屋も子供の頃は旅をしたがっていた。しかし、まずパン屋を買い、お金をためることにした。そして年をとったら、アフリカに行って1ヶ月過ごすつもりだ。人は、夢見ていることをいつでも実行できることに、あの男は気がついてないのだよ』『結局、人は自分の運命より、他人が羊飼いやパン屋をどう思うのかという方が、もっと大切になってしまうのだ』という言葉です。
旅をするという目的のために初めはパン屋になりお金を稼ぐことをしています。ここまでは目的に向かって行動をしています。しかし、目的の額までお金が貯まった時に、この店主はパン屋を続けることを選択しています。
パン屋で生活できるだけの売り上げがあったり、妻や子供がいるなどの条件があることで、本来の目的であった旅は、店主の優先順位の下の方になったのかもしれません。
そのまま変わりない生活スパイラルに身を任せる事で、この店主は年を取っても結局は言い訳を探して旅に行かないのだろうと思わされました。
もちろん、生きている中でその都度優先順位は変わるのはわかります。しかし、それは一般の人での話で、少数派のストイックな人は、ただ1つの目標に向かってひたすらに進んで夢を叶えてる人もいます。
例えば、思い浮かぶのはスポーツ選手とかですね。小学校の卒論で具体的な目標を掲げており、(金メダルを獲るとか)プロになって実際に金メダルを取ったりとか、オリンピック時期によく見るなと思います。
しかし、これは言うほど簡単なことではないと思います。一般の人が友達と遊びに行ったり、旅行したり、ゲームをしたりするなどの楽しい時間を、練習や自分と向き合うなどの時間に当てる必要があります。
スポーツ選手などは、楽しく過ごせる青春の時間の多くを、スポーツ競技の技術向上などに変えているのです。
楽しい時間の多くを手放して、その代わりに練習などの時間に変えています。しかも、それが実るかどうかはその人次第ということもあり、時間をかけたから必ずいい結果が出ると言う保証もありません。
パン屋の話に戻りますが、話の肝としては、自分の夢を追うとことにはリスクが伴っているということです。その道の途中には様々な誘惑があり、そこで立ち止まればある程度安定した生活が待っている事も事実です。
安定した職業につき、安定した給料をもらい、ある程度趣味や娯楽にお金を使えて、そこそこ楽しいと感じられる生活がそこにはあるからです。
どちらが正解という話ではありませんが、自分が年をとった時に後悔しない選択をしていたいと願います。
100個の知識より1回の行動
サンチャゴは街からピラミッドに向かう中で、途中のオアシスに向かうキャラバンに参加します。その中にオアシスに居るという錬金術師に会うために旅をしているイギリス人と知り合います。その人は錬金術師になるためにたくさんの本を読読み知識も膨大に持っています。旅の途中のオアシスで錬金術師を探す日々を送り、ある日自ら錬金術を始めるに至りました。その時の言葉を抜粋すると『大いなる作業をやってみるのを避けていた第一の理由は、失敗を恐れていたことだった。僕は本当は10年も前に始められたことを、今やり始めたのだ。20年も待たなかっただけ、少なくとも僕は幸せだよ』という言葉を少年に言いました。その時のイギリス人の目は本を読んでいる時よりもキラキラ輝いてたと書かれています。
これは現実世界でもよくあることだなと思い、あるある的なものなのだと感じました。
何かやりたいことを見つけて始めようと思った時に、まず知識を入れるところから入る人が多いです。私も本を読んだり動画を見たりしながら知識を仕入れる時間に多くの時間を割いています。
しかし、実際に行動に移すにはものすごい勇気が必要じゃないですか?新しいことをするにはエネルギーを多く消費します。ポケモンで言えばHPのゲージがどんどん削られてる感じです。
そして、挑戦して失敗した時のことを考えると怖くなり、なかなか行動できないです。
実際このブログを始めるときもそうでした。やろうと思い立ってから、実際にブログ開設するまでに1年ほど経っていましたし…
しかし、実際にはじめたら、どんどん行動が変わってきました。新しいことをしてるワクワクもあり、楽しんで取り組んでいます。まさに今回のイギリス人と一緒です。
このイギリス人は『20年も待たなかっただけ、僕は幸せだよ』と言ってましたが、行動しない人は、やりたいと思っているだけでどんどん年をとり、結局最後に後悔するという事が多いと聞きます。
知識を入れるのも大切ではありますが、ある程度知識をつけたら、あとは行動してどんどん経験を積んだほうが良い事もわかります。
みなさんはどうですか?今までの人生でやりたかった事、諦めた事が幾つありますか?
私は小さい頃、ドラマを見てパティシエになりたいという夢がありました。しかし、今は理学療法士という仕事をしていて、家族もいるので現実問題今からは無理だなと思います。
しかし、できる範囲でやれる事をしようと最近思い始めて、家でお菓子作りを始めました(^^)
可能な範囲でやりたい事をやって、後から振り返った時に後悔しないような生き方が出来ていればなと思います。
まとめ
今回紹介したのは著者『パウロ・コエーリョ』の『アルケミスト』でした。
本書の内容自体にはあまり触れなかったですが、自分の生き方を考えさせられる作品だったなと感じました。さすが世界で大ベストセラーになった本だなという感じです。
目標がある人や、やりたい事があるけど勇気が持てない人などにはぜひ読んでほしい本だなと感じました。
それでは最後にまとめて終わりにします。
- 何気ない生活から『前兆』を探す
- 意味がないと思う事も、自分の目標に近づくチャンスかもしれない
- 目的達成のためには、相応のリスクを受け入れる必要がある
- 知識だけではダメ!行動する!
以上です。今回紹介した内容以外でも、本書では学びが多いと感じます。この本読んでみたいと思った方は、ぜひ本書を手に取って読んでいただきたいと思います。
それでは今回はこの辺で。最後まで読んで頂きありがとうございました♪